AMPページ用のGoogle AnalyticsトラッキングIDの設定方法

Simplicity2.5.1からAMPページのGoogle AnalyticsトラッキングIDを別のプロパティ用に設定できるようにしました。

これまでは、PVが分散するので、同じトラッキングIDを使用して合算して、表示させていましたが、AMPとしては、別個のプロパティを設定するのを推奨しているようなので、機能追加しました。

注: AMP の測定用に別個のプロパティを設定して使用することをおすすめします。

AMP ページにアナリティクスを追加する  |  AMP ページ向けアナリティクス  |  Google Developers

詳しくは、以下を参照してください。

参考 Analytics Blog: Announcing GA Support for Accelerated Mobile Pages (AMP) Analytics

通常ページとPVをあわせて集計する方法

Simplicityで、AMP機能を有効にするとき、「通常ページとAMPページのPV数を合せて解析結果に表示」させる場合は、単に、「外観→カスタマイズ→アクセス解析」項目で「Google AnalyticsトラッキングID」が設定されていればOKです。

既にトラッキングIDが入力されている場合は、特に設定を変更せずとも、Simplicity側でAMPページにも設定されたトラッキングIDが適用されます。

利点

こちらの設定を使う利点としては、PV等が解析画面で分散して表示されないということです。AMPページを、別のトラッキングIDで集計した場合、PV（セッション数、訪問者数など）が、分散されて表示されてしまいます。

難点

AMPページは、GoogleのCDNにキャッシュされて表示されます。

ですので、ドメインも変わり、「サイトの通常ページ」と「キャッシュされたAMPページ」では別サイトとしてアクセス解析などでも集計されます。

それにより、集計結果や指標が不正確になってしまうという難点があります。

あと、「AMPページのみの集計結果が見たい」という場合も、こちらはひと手間必要になります（ツールのフィルタリング機能を利用する等）。

通常ページとAMPページを別物として集計する方法

Googleが推奨する用に、AMPページを別プロパティのトラッキングIDで集計させるには、「外観→カスタマイズ→AMP」設定項目の「AMP用AnalyticsトラッキングID」に新しく取得したトラッキングIDを設定します。

このように、別プロパティーのトラッキングIDを設定することによって、「通常ページ」と「AMPページ（キャッシュ）」は別物として集計します。

利点

この集計方法の利点は、AMPページは、AMPページのみで計測されるので、指標などがある程度正確に表示されることです。

あと、「AMPページのみの解析結果を表示させて分析したい」という場合も、AMPページのみの集計結果が表示されるので、見やすいです。

難点

難点は、PV、セッション数、訪問者数その他もろもろが「通常ページ」と別に集計されてしまうことです。

例えば、「GoogleにキャッシュされたAMPページ」へのPVが30％だった場合、この設定を行ったとします。すると、これまで集計してきたアナリティクスのPV（他）が30％減として表示されます。

もちろん、実質的にPVが減るわけではないのですが、Analyticsの解析画面上では、減少して表示されるので、多少やる気がそがれるくらいはあるかもしれません。

まとめ

このように、どちらの設定方法も一長一短です。

なので、「これまで通り解析画面上で表示されるPV数を減らさないで集計したい」という場合は、「アクセス解析」項目の「Google AnalyticsトラッキングID」のみ設定してください。

反対に、「PVとかよりも解析結果で正確な指標を表示したい」という場合は「AMP」設定項目の「AMP用AnalyticsトラッキングID」も併せて設定してください。

僕の場合、複数サイトでどちらの設定も使っているのですけど、それぞれ「良いところ」と「悪いところ」があって、「こちらの設定のほうが良い」というのは、今のところないです。